Maximaの条件分岐(if文) Maxima入門 Maximaのインストールから簡単な数式、グラフ作成まで

Maximaの条件分岐(if文)

 数式処理ソフトMaxima(マキシマ)での条件分岐(if文)の使い方を説明します。

Maximaによるプログラミング
Maximaによる条件分岐(if文)


 Maxima(マキシマ)で、条件分岐を扱うには、if文を使います。

演算 Maxima
条件分岐 if 条件文 then 条件処理1
条件分岐 if 条件文 then 条件処理① else 条件処理②
条件分岐 if 条件1 then 条件処理I elseif 条件2 then 条件処理II else 条件処理III



 if文の条件分岐の関係は、下記の図で示しました。elseifを続けることで、分岐を増やすことができます。


pg13-0a.jpg



 2つ目の一般的な条件分岐式「if 条件文 then 条件処理1 else 条件処理2」を使う例を次に示します。

与えられた数が偶数か奇数であるかを判定するeo()関数を定義します。


pg13-1.jpg



 eo()関数を定義した後、eo(2)とすると、2は偶数なのでEvenが返ってきます。eo(3)とすると、3は奇数なのでちゃんんとOddが返ってくるようになりました。


なお、「" "」で挟まむことで文字列を出力することができます。

これは、演算子print(" ")でも同じことです。


演算 Maxima
文字出力 " " または print("  ")
剰余(nをmで割った余り) mod(n,m)



また、mod(n,m)とは、剰余でnをmで割った余りを示しています。




では、いろいろな条件文の例を下記に記しておきます。

関数f(a,b,c),g(a,b,c),h(a,b,c)は、2次方程式の係数がa,b,cの場合に判別式から解が、実数解であるのか、虚数解であるのかを判別して、結果を返す関数として定義しています。

pg13-2.jpg
pg13-3.jpg


4つ目の式から、1つ目の条件文の場合には、elseの処理を記述していませんので、条件文で偽(false)であったということを返してきています。


実際のMaximaでの使用例を通して、if文による条件処理を学ぶことができると思います。