Maximaの関数定義 Maxima入門 Maximaのインストールから簡単な数式、グラフ作成まで

Maximaの関数定義

 数式処理ソフトMaxima(マキシマ)における数式の関数定義について説明します。数学の関数と同様に、数式を関数定義することで、変数に具体的な数値を与えると、計算された値がかえってくるようになります。

Maximaによる数式処理 Maximaの関数定義


 数式処理ソフトMaxima(マキシマ)における数式の関数定義を紹介します。

 Maxima(マキシマ)での関数定義について示します。

演算 Maxima
関数定義f(x) f(x) := 数式
数式・関数f(x)の変数xに定数aを代入 subst( 定数a, 変数x, 数式f(x))




 これらを実際に使ってみましょう。


Maximaの関数定義



 1つ目の式で定義した関数f(x)に、2つ目の式では変数x=1を代入して、計算結果を得ています。

この2つの式を1つの式で処理したい場合には、subst()を用います。





次に、微分式を定義しみます。


Maximaの関数定義



4つ目の式で微分式を関数定義しています。

5つ目の式から、きちんと関数g(x)が微分された式で定義されているのが分かります。

しかし、6つ目の式でπを代入してみると、本来7つ目の式のように cos(π)=-1とならないといけないところが、0となっています。

これはどういうことかというと、4つ目の式で定義した関数g(x)ですが、6つ目の式の意味は、 pg19-3.jpgとなり、xで微分される前にπを代入してしまっているからです。

このような場合には、define()で関数定義する必要があります。


演算 Maxima
関数定義 define(関数f(x), 数式)



8つ目のdefine()で関数定義したh(x)へなら、9個目の式のようにh(π)もきちんと計算されています。